【人】 助手 ゲイル

御機嫌よう、ブルーノさん。

[私が女主人や使用人達に強請ったのは、美しいドレス。
布一枚の違いで、私を刺す視線の色が増すのが
たまらないから。

黒の光沢あるシルクのドレス。肩や胸元ぎりぎりまで
白い肌を見せ、深いスリットからはガーターベルトと
網タイツを覗かせて晩餐の場へ。

座る席は特に決めてはいないが、今は同じ場所にいる
聖職者の隣がお気に入りだ。
地上では蔑み、憐れんだ瞳は今はもうない。

焦らす様に食前酒をゆっくりと口に運び、
唇に残った酒は自らの舌で舐め取ってから彼を見た]

こんな傍にいるのに、まだお傍にですか？

(29) pannda 2012/12/16(Sun) 13時半頃