―5月7日夕方16時頃 街外れの空き地―
>>28
[近づいてくる露蝶に手を上げて、一端制止。]
……あたし今お腹空いてるから。……死にたくないなら、生きて守りたいものがあるなら……あんまり、近づかない方が良い。
[そう言って、パーカーを一部脱いで、肩の傷を見せる。]
……見ての通り。昨日襲われちゃって。
機動隊のナユタさんにも話したし……あたしが処刑されるのは時間の問題だよ。
死ぬのが解ってるから、あたしの理性が持つ限り、空腹と戦うとは決めたけど……あんまり、自信、ないんだ。
あなたが死にたいとか、感染者の世界を見たいというなら手伝うよ……そうじゃないなら。あまり近付かないで。
[それでも近づくかどうかは露蝶の判断に任せることにした。]
[《嫌になっちゃった?》と次の問い。飾り言葉の少ない問いの意味を考える。
つまりは、自分の裁量に任されたのだろうと判断して]
ううん。[軽く首を振って]
楽しんでもらってお金を得るっていう取引は、あたしはあんまり嫌いじゃない。そういう生き方しか出来なくて恥ずかしいけど……
でも、あたしが生きてられる時間、もうそんなに無いから。
[だから、もう必要ないんだ、と]
(29) 2013/08/01(Thu) 11時半頃