[野生児ミームの足は速い。後衛の癖に鉄砲玉のように走り出したミームを追いかけてくる者がいたとしても、追いつかれても追い越されることはなかっただろう。ちゃんと木の実なんかは邪魔になるから置いてきた。
やがて、ミームの視界に飛び込んできたのは]
オスカー君とフィリ君なのです!
[真っ先に飛び込んできたのは、その二人の姿。緊迫した状況のようだが、大きな怪我をした様子はないことに、少し息を吐く。
しかし、二人が対峙している魔物を見ると、息を呑んだ。明らかに今まで相手にした魔物たちとは格が違う。
魔物も力を増している。そんな、さっきの先生からの警告>>@6が耳の奥に蘇った]
これは、防御魔法なんか焼け石に水なのです。
[オスカーとフィリップに魔法の届く位置で足を止めた。近づきすぎるとむしろ足手まといになりそうだ。
杖を取り出して、魔法をかける]
(29) 2015/04/24(Fri) 12時半頃