― ホレーショーの家 ―
[ようやく辿り着く。>>22
ちらとポストの方を見やれば、上から少しはみ出ていた紙袋が見えなくなっている。受け取ったのだろう。
まかさその件ではないだろうな、と訝しむ。
少し、躊躇しするも意を決して、ホレーショーの図体に似合わぬ、その小屋、よりも少し大きいぐらいの家の中へと入る。
中に入れば警戒心も顕にきょろきょろと辺りを見回した。最低限の家具しかないようなところは、男の自室と似通ったものがある。
そんな調子でいる間に、ホレーショーは何やらキッチンらしい部屋の一部でごそごそとやっており、しばらくすればシュンシュンとお湯が沸く音がして、紅茶の香りが広がってきた。]
……うるせェ、食ってるよ。
[お茶会かよ。でてきた茶碗にやはり怪訝そうな顔をしつつ、勧められるまま椅子に座った。]
(28) 2013/09/11(Wed) 22時半頃