別に…構わないよ。[そう告げて再び洞窟の中へ。洞窟を歩きながらふと思う。トルトニスといい、彼といい、ホリーの事件といい。日常はすでに終わっていて、日常を取り戻す為に選ばれた人間がいて…。]……俺は蚊帳の外…だな。華月斎だったらきっとその中にいれたのかもしれないけれど…。[バイストスと謂う第3王位継承者の座を捨てて、華月斎と謂う名を喪って、今の自分は何なのだろうかと。]残ったのは…ホリーの兄貴って事だけか…。それも、彼女は知らない真実だし、これからは何て呼んでもらおうか。[バカバカしいと笑いながらも洞窟の最奥へ。そして再び空剣・華月斎の眠る墓場まで戻れば…。]……俺と一緒に来てくれるか?名も無い俺だけど…。
(28) 2012/08/10(Fri) 02時頃