―夕方・大衆食堂―
(脳裏を過っていたのは先日運ばれてきた人狼の事だった。1つの村を喰らいつくした後、後の村で捕まったものを解剖したとのことだったが…悪天候、一つの村、閉鎖空間。自分はあまりミステリ小説を読む方ではなかったが、こうも条件が揃うと少しだけ考えてしまうのも仕方ないのではなかろうか。漸く耳に入ったヴェスの言葉>>10にはっと我に返ると1つ頷いて同意を返す)
ああ、少なくとも僕はそうするつもりだよ…ポーラは、大丈夫かな。
(彼に良く似た彼の姉。今の彼の様に細くて、色白で、美人で……褒める言葉しか出てこないような綺麗な人だった。ただ、病に伏せっているというのは聞いていた。雨の音で思い出したのは、彼女の横顔に何故か彼女を思うからだった)
(気付けばイアンが子供を連れている。……隠し子か?とうっかり口から出そうになったが、甥という言葉に納得してあー、という感嘆詞に切り替える。返事の代わりにひらと軽く手を振って)
あー、甥っ子か。そういえば会った事なかった気がするな…僕も今のうちに部屋を取っておこう。スージー、ごめん。僕の部屋と…ヴェスの部屋と二部屋追加で。
(28) 2017/08/13(Sun) 14時半頃