[それでも『ボク』と会話をするのは純粋に楽しかった。屈託のないそのメッセージは無機質なディスプレイの中で鮮やかな色彩さえ見せる程に弾んで、晶の世界に僅かな彩度を与えてくれたから]えーと…。まだ起きてる。一体何がどうしたんだよ。っていうか寝なくて平気なの?夜更かししてると大きくなれないよ……と、送信。[呟いてメッセージをネットワークの海へと送り出す。すごい事……まさかね。脳裏を掠めた可能性を今は一笑に付して――それが現実だとまだ知らないままの晶は、ネオンと街灯に照らされて立ち並ぶ店へと視線を向けた]
(28) 2014/03/11(Tue) 06時半頃