―廊下窓際>>23―
……大き すぎる……
[確かに、と、ぽつりとこぼす。
明之進の感覚のほうがきっと正しい。だって、自分はこれを見て、“欲しい”と、思ってしまった。おかしい、だから、早く――ケイイチを元に戻さないと。
小さく聞こえる明之進の笑いが少しだけ気持ちを落ち着かせてくれる。
そろ、と眸だけを動かせば視線が絡む。]
…大丈夫、だ。……ケイイチの、ため、だし。
[そうは謂うものの、緊張と、それ以外の恍惚を含んで。
撫でられて、驚いたように目を瞠り、それから少しだけ伏せた。
>>26 囁く声が鼓膜を確かに震わせた。
ん、と頷くのか、上擦ったのか、わからぬ声ひとつ。
――明之進はこんなに落ち着いているのに。ちゃんと成し遂げなくては――と、思う。
ハーフパンツの下、雄が見えればますます口の中が渇いて、知らずちろり、密やかに舌で唇をなぞる。*]
(27) 2018/02/23(Fri) 01時半頃