―1日目夜/大衆食堂『森の真珠』(回想)―
>>5
あ、にーちゃんたち。おかえり…?
[少し寝惚けた調子で現場から帰ってきた彼らを迎える。現場の状況説明>>4はぼうっとした頭で聞いていた。人狼。ほんとに…そうなのか?トニーは彼らがただ嵐の中に出かけて、ずぶ濡れになって帰ってきた様子しか見ていない。容量の小さな頭では、受けきれない。人だったものをかき集めたはずのその手も、きっと雨で洗い流されてしまった。事態を実感できるものが見つからない。けれど、その神妙な面持ちを見るだけで、いつも通りではいられない。気持ちがしぼんでいくようだった。]
あんまへってない…けどおれ、スープ飲みたいな。
スーねーちゃんのトクセイスープ。
[大好きな食堂が別世界のように感じる。本当は食欲もなかったけれど、なんでもいいから何かで「いつも」を感じたかった。スープ一杯だけ。それを飲んだら、もう全部投げ出して部屋で寝てしまおう。付き合ってくれたイアンと一緒に、トニーは部屋に向かった。]
(27) 2017/08/15(Tue) 16時頃