[ なんていうのは、ただの口実なのだけど、偽りの言葉では無い。嘘の中にも本当の事を織り交ぜれば( >>1:510 )、真実味を帯びるよね。
既に皿底が見えていた、残りを平らげるまでには、そんなに時間は掛からなかった筈。彼を退屈させることも、無かったと思いたい。]
***
[ 外へ出れば冷たい風が頬を差す。寒さに一度、ぶるりと身震いをするけれど。いつものようなゆったりとした歩調では無く、すたすたと進んでいく。
日は沈み、また昇る( >>3:131 )。
確かにそれはそうなのだけれど。僕の太陽は、今度沈んだら次はいつ昇るかわからない。昇るのかさえも。と思えば同時に、ずっと昇り続けている陽も無いのかと、諦めも生まれてきたり。
願ってはいけない。叶えてはいけないのだと、思っている筈なのに。
──── 僕はどうして
こんなにも急いているのだろう。]
(25) 2015/11/27(Fri) 20時半頃