[甘い笑みが耳朶をくすぐった。どろりとした蜜のようだ。]……、そう、なの、か……?[苦しさが紛れる、と聞けば――このまま、こうしている方が、いいのではないかと。それが、彼のためになるのなら、という気持ちが沸き上がる。ふつりとからむ金の髪、今一度引く力は弱く]
(25) 2016/06/09(Thu) 16時半頃