――午前と午後の境目・靴屋→大衆食堂――
……君は雨すらするりと避けて、
走って帰る事が出来てしまいそうだよ。
競争は遠慮しよう。どう考えても、負けは見えている。
[ 島中を……否、世界を洗うかのように覆い尽くす
大粒の雨を、するりするりとすり抜けて走るのは、
実際問題、ヒトの表面積と降雨の間隔からすれば
大難題と言える。
それでもこの目の前の無邪気に思える少年が
それをすることが出来そうだと思ってしまうのは、
まだ10にも満たない年齢と、可能性への期待か。
リッキィとてまだ16で、年嵩の者から見れば、
未来への可能性は充分だと思われるかもしれない。
さて、紳士としての答えを期待してみれば、
>>22の回答。年端のいかない子どもに対して、
些か早すぎる質問だったか――とは、
リッキィは思わない。
肩を竦め、薄い唇の端をにぃと引き上げて。 ]
(25) 2017/08/08(Tue) 10時半頃