ケイイチ様…先ほどの金髪の男はこのままで良いのですか?
[彼と手を繋ぎながら階段を登る。
そしてふとそんなことを言い始めた。彼が振り向いたのなら、少女は悲しそうな顔をして]
だって……私の"初めて"は、ケイイチ様が良かったのに。あの男は横かっさらうようにして私の命を奪いました。私を初めて殺したのは、あの男です……。
[階段を登りながら、血に濡れた髪を軽くかきあげた。首元の所有員を見せつけるようにして小首をかしげ、前をゆく彼にそっとおねだりを]
あの男を殺していただけませんか……?
けれど、もしかしたら私と同じように死なないかもしれません。その時には、私の命を奪ったあの不届きな右腕を、切り落としてしまいましょう……。
[ふふ、と妖艶に笑う少女は、男をけしかけるのだった。彼が話しに乗ったのなら、あの金髪の男を探そうとするだろう。]
(25) 2016/02/28(Sun) 19時半頃