―5月10日 朝10時頃 住宅街(ツキミヤ宅付近)―
>>22
[目的の姿は、思いの外早く見つかり、安堵。
……自分の衝動は、まだ陰を見せない。期待したわけではなかったが、薬の効果は十分にあるようだ。……まだ、いつもどおりに、動ける。
……思いもしなかった、チアキの提案に……一瞬、目を丸くする。ナユタさんが伝えてくれていたようには思えない。だとすると、同じ事を、考えてた?
そう思うと嬉しくて。自然に、笑顔になれた]
……うん。あたしの1日。今日はチアキに全部あげる……受け取って。
[しかし、行きたい所。と言われてもちょっと困る。随分人が減ってしまったこの街ではロクにショッピングも出来ない。食事の概念も、全く違うものになってしまった。そのことに、寂しさを感じつつも、表情には出さず。
結局、出来る事など、この程度しか思いつかなくて]
……二人で歩きたい。色んな所。繁華街とか広場とか公園とか。
あと、……今なら、ビルの屋上とかに行くのもいいなって思う。
……この街の全部見て、二人で歩いたんだって、全部、覚えておきたいんだ。最後の最後まで。
(24) 2013/08/07(Wed) 18時半頃