ボクが何を成すか……か
[ ミナカタ レイジの問い掛けに、騎士は暫しの間を置くと、淡々とした言葉でこう返す。]
それはボクの口から語って聞かせるよりも……君自身の、目で、耳で、鼻で、舌で、皮膚で、見て、聞いて、嗅いで、味わって、感じれば良い事だ。其の方が正しい認識に近づけるよ、きっとね
[ 更に視線を幾らか傾けると、]
あぁ、それと、契約者である悪魔を斬る役目は譲るけど、叩き潰すのはボクの役目だよ……流
[ 其れだけを宣言すると、彼は何処か懐かしい彼女の声を聞き入れて。]
(今から、そっちに行くよ、藍)
[ 堕ちた闇へと、その身を躍らせる。
ーー白亜を纏った騎士は征く、機械の拳を握りしめ。
ーー雪白に塗られた騎士は行く、己が路の果てを確かめに。
ーー純白を掲げた騎士はゆく、彼女を在るべき場所に帰そうと。]
(24) 2014/07/02(Wed) 15時頃