[その写真が示す事実を推理していれば、今度は向こうからの着信がきた。にやついた、粘っこい笑みが浮かんだ声で、遠弥先輩は声を飛ばしてくる。]「言ったら、こいつらバラまくけど?」「なんでさ、いい感じの時に邪魔しに来るかな、お前。」「大学のブスどもとは違って、高校生は扱いやすくて楽だなって思ったのによ。」……最低。[いつも噂話で聞いている、同学年のサイテー男の笑い話なんて忘れてしまう。こんなに生々しい悪意を、間近に叩き付けられてしまえば。]
(23) 2017/09/20(Wed) 01時頃