[視線を巡らせれば、主と名乗る少女にも少年にも見える者と目が合ったかもしれない。
多少警戒しながらも、好奇心の方が勝り静かに足を踏み入れた。
近くでセシルが呆れたようにため息をついていた…かもしれない。
声をかけてくれた彼女には微笑み返して。>>17]
はじめまして、こんにちは。ご親切にどうも。
[同じく声をかけてくれた金髪の彼にも、彼の傍に居たであろう彼女にも礼を。
教えられた通りに歩みを進めれば、他の者達と少年のような少女のような…そんな主を見つける事ができただろうか。
主の前に出れば、軽く膝を折り水を多く含んだドレスの端を軽く持ち上げ顔を伏せる。]
こんにちは。まずは勝手に入ってしまった無礼を、お詫び申し上げますわ。
[主は笑っていたかもしれない。
そして、雨宿りの許可を貰う前に少し待っていて欲しいと告げられただろうか。]
(23) 2014/07/13(Sun) 01時半頃