[今日も酒場、明日も酒場、多分、明後日も、それからも。
…そう信じていたかった。でも、事情が違うかもしれない。]
「…おいごら!お前らがやったってのはわかってんだよ!」
「そうだ!このクズどもめ!こんな酒場で何を企んでるんだ!」
[亜人達の集まり。そんな場所が、標的にならないはずなど、なかったのだ。表に殺気立ったニンゲンの集団。武装した連中もいる。]
「騒がしいのう。落ち着いて酒も飲めんわい。」
「ほらー!言ったじゃん、やばいってさー!」
[客たちは少なく、それでも来ている常連客も落ち着かない様子で外の様子を見守っている]
「…黙らせて来るかのう」
[…その声に、はし、と巨人族の常連の手を掴み、頭を振る]
…黙らせに行ったら、明日、もっと大勢で押しかけてくるわ。そしたらここも…
「まったく…我慢が効く方ではないぞ」
[なんとかなだめて、座ってもらう。どんな差別を受けようと、この場所を失うくらいよりは、マシだ。怒号は、ずっと止まなかった]
(23) 2015/01/13(Tue) 21時半頃