【人】 長老の孫 マーゴ

―水泳部室→図書室―

[手足の感覚が、ほとんどない。
矢野を倒した結城に助け起こされ、図書室へと向かう。
水泳部室のロッカーの中にあったタオルで左目を押さえてはいるが、出血はとどまる事はなく、白いタオが赤く染まるまでそんなに時間はかからなかった。
結城に手をひかれ目的地についた頃には、元々白い頬が、血の気を失い、更に真っ青になっていた。

脈の音だけがやたら耳元で響く。熱いのか寒いのか、それもわからない、が―― リン、という音だけがやたら鮮明に聞こえた。]

(22) yota108 2010/04/27(Tue) 22時半頃