―回想・礼拝堂―――綺麗で大好きなブランシュ [声には出さずに友の名を呼ぶ]――あなたの願いが、わたしには眩しくいとおしかった[ がくり、と弛緩していく体。 白い牙を抜き、彼女の頬にそっと触れる 血に溢れた手の甲で拭い、一滴も惜しまぬようにと舌を這う 彼女の死に顔を見て――小さく微笑んでいる友の顔をみて慈愛に満ちた目で見つめてしばし礼拝堂の中で余韻に浸っていた彼女が最期に、何を伝えたかったのかは ――彼女にも*わからぬまま*]
(22) 2014/11/13(Thu) 00時頃