【人】 学園特警 ケイイチ

[変化がない落胆と安堵。
これ以上自らを他者を脅かす何かに怯え隠す必要のない永遠の世界。
もしそんな場所があるなら、
それは俺にとっての桃源郷であり、
楽園であり、唯一の居場所だ]

　　でも、きっと来ない。
　　それに、矢内は誰かに俺がここにいること、言わないだろ？
　　
　　だから、入っても追い出さなかった。

[ある種の信頼と酷い台詞を矢内に言いわたす。
それでいて安心したように微笑んでは瞼を軽く閉じ、ある程度片付いた室内のソファに腰を下ろすのだ。

どうせまた心が僻み妬み始めるとぐずぐずに汚れ壊れていく部屋の中、
いずれ全部黒で塗り潰されて消えてしまうのは、未知数な経験で少し恐ろしくも思うけれど。

未来で生きる苦痛に比べればきっと、
楽だ]**

(22) 24kisouth 2017/09/23(Sat) 08時頃