92 帝都の夏、長い夜


【人】 本屋 ベネット

 パルックさん……は、いいな。

[彼は紛れもなく和平派。食いちぎられているようにも見える無残な死に様は、自分より警邏の出番だろう。
それよりも、気になるのは大地。
一日に安定して使えるのは1回、後は自らに負担が掛かる。ならば、大地の記憶を探ろうと、物言わぬ姿になった少年の額に触れる。]

 ……これは……。

[見えたのは、>>10閃。胸元深く抉る太刀筋そのままの閃光に、嘆息を吐く。

……相手の顔は見えないが、パルックではない。
ならば。彼もまた、被害者に過ぎないのだろう。中立か、もしかすると……和平派の。

小さな犠牲者の姿に、そっと、手を合わせた。]

(22) 2013/08/11(Sun) 01時半頃

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