――――だからね、違うよ。
[見事に地雷を踏み抜く彼>>3にほんの少し苛立ちを混ぜた声をあげる。
急速に冷えていく感情。彼が困っているのが分かる。
普段の自分を取り戻さなければと思うのに、口元を歪めることしかできない。
一触即発。あと一つ地雷を踏めば、間違いなく自分を保てない。]
そっか。雪はまだ降らないんだ。
良かったぁ。テレビ無いから、天気予報も分からないんだ。
[彼が視線を逸らしてくれたから、小さく深呼吸をする。
一拍の間の後、ようやくいつもの口調で柔らかく彼に話しかける。
テレビをもちろん持っていないが、持っていても今は電気を止められているから見れない。新聞?そんなの取ってるわけないよね。
いつもは一方的に話しかけてくる彼が得意の話題でも話をしてこないことに僅か眉を寄せる。
気まずさを隠すように、自身もまた困ったなあと夜空を見上げる。]
(22) 2013/12/08(Sun) 01時頃