― 宮殿 ―[遠出のつもりだったのだろうに、さほど経たず引き返したことに 少なからず不満そうな駱駝を、眉を緩めて撫でてやる。 駱駝の手綱を従者に預け、ホレーショーを伴ってジッドの門を潜った。] 遠方よりの“客人”だ。 取り急ぎ部屋を準備してほしい。 ん……何か、あった?[中庭にいた部屋係に声をかける。 何か言いたげな顔をしているので促すと、曰く、陛下のお達しがあったところだと。>>281>>283] 陛下が、ご命令を? そう。確かに皆、忙しないね。
(22) 2013/01/11(Fri) 00時頃