68 熱砂の絆


【人】 掃除夫 ラルフ

― 宮殿 ―

[遠出のつもりだったのだろうに、さほど経たず引き返したことに
 少なからず不満そうな駱駝を、眉を緩めて撫でてやる。 
 駱駝の手綱を従者に預け、ホレーショーを伴ってジッドの門を潜った。]


 遠方よりの“客人”だ。
 取り急ぎ部屋を準備してほしい。
 ん……何か、あった?


[中庭にいた部屋係に声をかける。
 何か言いたげな顔をしているので促すと、曰く、陛下のお達しがあったところだと。>>281>>283]


 陛下が、ご命令を?
 そう。確かに皆、忙しないね。

(22) 2013/01/11(Fri) 00時頃

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