266 冷たい校舎村7


【人】 ニビル星 キョウスケ


[ 結果としては、扉を開けても同じ、
 窓越しに見るのと同じ、不思議な光景が。

 音と、香りと、光と、そのほか諸々を、
 より濃厚にして教室内に運んできただけだった。

 僕は、どういう表情をするべきか考える間もなく、
 刻み込んだような笑みを浮かべたままで、
 廊下のほうに、ぐいと身体を乗り出した。

 首を出して、左右を確認する。
 ……ええと、隣のクラスからいいにおいがする。]
 

(21) 2019/06/08(Sat) 01時頃

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