150 Gangstas War


【人】 鉱滓皇帝 モスキート

― ビル上層部 ―

[そこは硝煙と黒煙で染まっていた。
綺麗に並んでいたであろうデスクは壁側へと追いやられ、
代わりに置いてあるのは人型の黒炭であった。

こつ、こつとその中央を歩く一人の影。
既に割れてしまっているが、
一面ガラスで、外を見下ろせる壁の方へとゆっくり、一歩、一歩。

そこには一人の男性が皮膚に火傷を負い、
倒れた状態で震えていた。]


可哀想に、寒いんだね。僕が愛してあげる。

[マスクの奥から聞こえる声は変換されていて、
そこから性別の判別の難しい。

その者は震える男を優しく、愛おしそうに抱きしめる。]

(21) 2015/02/09(Mon) 11時頃

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