[大きな怒鳴り声>>17に、耳がキーンてして
すっごく怒ってるおじちゃんの表情に、それでもぼくは 笑顔を返す。
ぼくの顔をつつむてのひらが、最後のあたたかさだったら
そんな消え方も悪く無いじゃんって、そんなことを考えながら
でも いつまで経っても変わりのない体に、ちいさく首をかしげちゃった ]
だ めだよ、
おじちゃんは さわっちゃ、
[こっちにのびてくる手>>18に 思わず体を引こうとしたけど、体がこわばって動けない。
ためらいがちに触れる、おじちゃんのてのひらに
どくん、って おおきくおおきく 心臓がはねて
だめだって、言ったのに。
そんなことしたら、おじちゃんも消えちゃうよ。
……でも それなら、どうしてぼくは消えないのかな?
ほっぺを包む手が離れたら、なごりおしそうにしちゃったけど
意味深に笑うおじちゃんの表情に、すぐにそれもなくなって ]
(20) 製菓 2015/04/12(Sun) 15時頃