そうか、 ――私の為の。[小さく呟いて、息を吐く。蠍の上に、ピッパは星を見つけてしまったらしい。まさかだなんて、もう口にはできない] 私は、君の大切にしているものを、 軽くしてしまっていたのだね。 ……済まなかった。[うつくしいものを曇らせかけていたことに、ようやく気付く] 今更なお願いかもしれないが、 絵が完成したら、見せてはもらえないだろうか。 [ピッパが描いてくれるなら。消し去ってしまいたい程、嫌いな自分を、少しは好きになれるかも知れない*]
(20) 2016/10/13(Thu) 01時頃