〜ピアノ部屋〜
[もともと鍵盤を弄るのが癖だった。ここのピアノは音叉の調律も綺麗で音質、鍵盤の下がる強さ、すべてが申し分ない。
片手でパラパラと簡単な創作旋律を引き余して、すぐに手を離し、息をつく。こんなことをしても、願うものなど出てこない。
きっと廊下での彼女の驚き>>16には気づかぬままに。無表情な少年は無表情な青年へと姿を変える。]
……これから、ですか。そうですね。捨てられても、しつけられた犬は犬ですから。飼い犬らしく、与えられたことをするしかありません。
[いつぞやの答えと>>0:324同じ意味の回答を。だって彼の役目はそれしかないから。やり方はまだよくわかっていないけれど。
その後の彼女の言葉>>17の冷たさに軽く首をかしげた。貴族の事情はあまりよく知らない。マダムはのびのびとさせてくれたから。でもなんとなく堅苦しいというイメージだけはあった。]
(20) 2016/07/31(Sun) 03時頃