……?
なあに、ノックス
[静止の声が耳届けれども>>316、聞こえはしたが、薔薇に対してのものだとは思わず。何の気なしにポケットからそれを取り出した。
薔薇を手にもつわたしの手から滲んだ血は、既に乾き黒ずんでいた。
突拍子のない、信じてくれるのが不思議なくらいヘンな話をしているのは分かっている。
そんな噺をこんな非常事態でなくても、貴方は真実として受け入れてくれるのでしょう]
え、ええ……
多分、この薔薇が主のことをおしえてくれているみたい。
ひとつめは、さっき言った”ヴォルディト”
そして、恐らくはレイブンクロー生であるということ。
わたし、闇の印が打ち上げられた後、アンちゃんにも会っていないのだけれど、
ノックスはレイブンクローのひとと、会った?
とびきり冷静沈着で、総てを知っていそうなひとと。
(20) 2016/02/13(Sat) 11時半頃