[机上に並べた花札を捲っている時だったか、麻雀牌を掻き回している時だったか、モモテツの貧乏神に苦しんでいる時だったか。コタツを陣取りカイルと遊んでいる最中、肩にかかる重みに片眉を上げて。]
大人しくしねてぇと、
治るもんも治らねぇだろ。
それ、一口貰っていいか?
[広げられる大判焼き眺め、気紛れに強請る。マリと戯れる樹里の肩へと伸ばした腕で引き寄せ、クリームだか餡だかの味がする唇に口付けるつもりで。珍しい距離感に誘われて、更に距離を詰めたくなるのは致し方なく。]
―……やっぱ、甘いな。
[そしてしれっと何食わぬ顔で、再びゲームを再開する。賭博は弱い方では無かったはずが…どうしてか女性陣が混じるとさっぱり勝てなかった。やもなく、カイルに照準を合わせて狙い撃ちにかかるという大人げの無さを遺憾なく発揮したとかしなかったとか。*]
(20) onecat69 2014/01/07(Tue) 23時半頃