― 廃病院・地下 ―
[>>@12ずるりと、アヌスに収まっていた触手が体外へと出てゆく。腕や足を拘束していた触手も力をなくし、冷たい床に下ろされる。
引き抜かれる感触にも身は疼き、ぶるりと震えた]
んんっ …… は、 ぁ
[遮るもののなくなった尿道から、粗相でもしたかのように、勢いをなくした精液がとろとろと溢れ、床とエプロンを汚す。
拘束により、冷たくなって感触を失った両腕は身体を支えることができず、その場にくずおれるように横になった]
え、なに ……?
[キカの言葉に、おぼろげな言葉を返す。ヘッドギアを外されれば、眩しさに目をしばたかせた。
何度目かのまばたきの後、目が慣れれば。赤い光の余韻の中から、直円やJに交じって、キルロイの姿が目に入る]
みんな …… 、 キルロイ、 さん ……?
[先ほどまで目の前にいたキルロイと、今いる現実のキルロイとが、脳内で混じり合って、混濁していた。
ただ、瞳孔は開いてぼんやりとした眼、涙と唾液で濡れ光る唇はぱくぱくと喘ぐように動き、物欲しげに口角は上がった*]
(19) 殿 2016/06/18(Sat) 23時半頃