―回想・5月3日朝7時頃、第二封鎖線付近―
>>1:127
[自分の反応に、リリーはさすがだと感心した様子を見せるが、褒められる理由がよくわからない。呼吸することや、歩くことと同じように、ほとんど本能的にやっていること。パティにとっては褒められるようなことではないのだ。]
>>17
ずいぶんと無責任なんだねぇ。
あんただって、指令を出した側の人間だろうに…
[軍人らしき男の、否定も肯定もしない曖昧な態度は、なんだか癪に障った。否定しても、肯定しても住民から反発を受ける。その反発に対応するのも、彼の役目ではないのか。曖昧な反応で、その責任から逃げているように見えた。
しかし、彼はそのまま去って行った。ちっと舌打ちし、彼女もその場を去る。リリーの過去をほじくり返す気は起らなかった。
その日はそのまま、適当な店でわずかな食料を買い、奉公先へと戻っただろう。]**
(19) 2013/07/25(Thu) 03時頃