〜食堂〜
[その先は、人気が少なくなっていただろうか。惨めな若者の姿を見たものは少なかったはずだ。
1人、探していた少女は少ない人間のうちの1人だろう。>>0:333
胃の余裕を作ろうとフォークを置く彼女を視界に捉え、軽く息をついた。]
(一石二鳥じゃないですか。さっさと食べて話を聞いちゃいましょうかね。)
どうも。ちょっと失礼しますね。
[オーレリアの正面を陣取って座り、並べられていた料理>>0:188を、がつがつと立ち食い蕎麦の如くちょっと貴族御用達のピアニストのする行動ではない、もっと悪くいえばかなりお下品なマナーで素早く食らう。
だって貧民街出身だもの。だって早く食べたかったんだもの。だって早く話聞きたいんだもの。
仕方が無いだろう。
いや仕方なくないけれど。
ぺろりとすべて平らげ、最後だけマナーよく口をぬぐい、丁寧にフォークもナイフも置いた。]
(19) 2016/07/29(Fri) 01時頃