144 seventh heaven


【人】 奇跡の子 カリュクス

 もちろん、対価はお支払しますよ。魂などいくらでも差し上げます。それ相当の覚悟は持ち合わせているのですよ。

[そういつもより強気に出てみる。悪魔は油断していい相手でないことぐらいわかってた。二ィと笑った悪魔にいい予感などしないがもはや引くこともない。絡むような声色に持ち上げられた顎。覗き込んだ碧の瞳を瞬きもせず見つめ返した。微かに震えた声色は悪魔へ恐怖とは違う。底知れぬ自らの強欲への嫌悪だった。]

 貴方に力があるのなら、どうか私の満たされない欲を満たしてください。何十年と生きても、この願いが叶うことはありませんでした。

[砂漠のように水を求める欲望。人間の罪。この欲を満たすことができるのなら、どんなことでもできると思えた。

──抽象的だったのは自分でも本当の願いがわからないから]

(19) 2014/12/25(Thu) 01時半頃

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