― 朝・駅へ続く道 ―
[アパートの部屋から飛び出して、歩きながら白い空を見上げてぽかーんと口を開ける。
わあ、本当に雪だ。つめたい。]
もうこんなに積もってる!
[落ち着きなくはしゃぎながら、くるくると雪に足跡をつけながら駆け回る。
走れば向かい風がマフラーを靡かせるから、それがたのしい。
そうだ、と思いついて携帯のカメラを起動して、雪景色のあちらこちらをパシャパシャと撮影。]
みんな驚いてるかなあ。
教えてあげよーっと。
[ニュースで騒いでたし、今頃みんな大騒ぎかな?
そう思いながらも、昂ぶるテンションの抑えどころは知らぬまま。
アドレス帳のページをめくれば、目に入るのは“駒鳥ひなこ”の名前。
隣のクラスのひなちゃんはどんな反応をするだろう。そんな好奇心で、雪景色の写真を添付したメールを送信!
そのまま携帯をしまって、駅への道のりをたったか駆け出した。*]
(19) 2015/07/04(Sat) 01時半頃