うん?…相棒な。
確かにすっかり修理してくれたさ。あいつともういっぺん飛べるようにするのを条件にスターウルフとの契約に乗ったんだからな。
[賞金稼ぎとして宇宙海賊と交戦した折りに不覚をとって半壊した愛機は、今は新しい出番を待ちながら新造船の格納庫にある。
豚はしかし、幾分か不満そうに鼻筋に皺を寄せた]
…まあ、スクラップにならず済んだから御の字だ。
飛べさえすりゃあ俺は良い。
[故郷の星系で普及していた機体用合金も、推進機構も搭載武器も、遠く離れた宙では規格が違い過ぎて部品の入手すら困難だったらしい。
辛うじて面影だけは残った──という、まるで地球式の最新鋭機と変わらないピカピカの戦闘機。操縦に慣れるまでは手を焼くかも知れない]
[袋に収められた肴を受け取って、愛想代わりに鼻を鳴らした**]
じゃあな、旦那。また地球に戻ったら来るよ。
(19) 2013/11/12(Tue) 22時頃