[それから。コーヒーを飲んで、何故だか酔っぱらったような薄荷さんの反応とか。
戻ってきたコータさんのお話とか、皆の反応とか。
そんなものを眺めながら、私はお兄さんの傍にいた。
今日はここに居ようと思った。
勿論、部屋に戻るとなればその先はそれぞれだ。
いくら彼がわたしに感謝を述べたといっても、一緒に眠るのはきっと嫌だろう。正体不明のわたしなんかを、信じることは難しいだろう。
だから、その点、お姉さんの予測>>2:193は少し外れた。
ただわたしは、あまり眠らずに過ごしていただけ。
機械の身体の利点を存分に活用しただけ。
彼が安らかに眠れるように、異変のないように気にしてただけ。……他で何が起きているかを、知ることもなく。
わたしはそうして、静かに不安な *夜を過ごした。*]
(19) 2020/08/30(Sun) 02時半頃