― 午後の伯爵亭 ―
ええ、本当に。
[二人がうまくいくといい、という言葉には笑顔で頷く。
初々しい若いカップルは、見ていておもしr…微笑ましい。
年季の入った熟年〜老年夫婦も、仲がよいのは良い事だ。
もっとも、そういう人たちと同じような状態になる自分はまったく想像がつかないのだが]
え、差し入れ?
[一升瓶の箱に書かれた「伝統之銘酒」「純米大吟醸」の文字に目を輝かせる。
犬の尻尾があったらばったばったと振られそうな勢いだ。
しかし、それも紙袋の中身を見れば、こてりと首を傾げた]
……………ええっと。気持ちは嬉しいんだけれど。
あの子、和紙は好きだけれど、油分や塩分や糖分の多い食品は向かないのだけれど。
[和紙=ルーシー(仮)への差し入れだと思っている。
しかし、それにしても人間の食べ物同様に調理されたものははじめて見た]
(18) mitunaru 2013/12/15(Sun) 02時頃