[ ドリアの熱さも一瞬忘れてしまっていたようでして、
一気にやってくる熱には、いくら強いと言ってもさすがにちょっとびっくりしてしまいます。
その拍子にぽーんと、思考は投げ捨ててしまいましょう。
>>0:141わたしの問いかけに先輩は笑って、全力で否定します。
そんなに否定しなくてもいいのにと思いながら、
わたしはマイペースにドリアを食べ進めていくのです。
「可愛い」と言われ慣れていないぶん、ちょっとだけ照れたように瞳を瞬かせました。
それきり恋の話は互いに口に出さないままで、学生らしい会話を紡ぐのみでしたね。
あの教授の課題が厳しいとか試験がそろそろ危ういだとか、ゆっくりご飯を食べながら。
ごくん。最後の一口を飲みこみました。
わたしのどうしようもない感情も、こんな風に消えてくれたらいいのですけど。 ]
(18) 2016/12/16(Fri) 15時頃