―ノスフェラトゥの館:→玄関ホール前―
[そして、見上げるほどの大きな、まるで一昔前の城。その入り口には、すでにもう何人かの招待客が来ているようで。楽しそうな笑みを浮かべると、また一歩、足を踏み入れた。]
…………ふふっ
[自然と顔がにやけてしまうのは仕方がない。行き交う使用人と思わしき人々と、客らしき者たち。その中には、彼女がすでに“識っている”者たちもいるようで。そんなものたちとともに、自分が呼ばれたという事実が楽しくて仕方ないのだ。]
……なんだかみんな慌ただしいみたいだね
[ニュイの頭を軽くなでながら、ごたごたが収まるのを待とうと近くの椅子に腰かける。もともと、ひとところに居すわらないたちだし、荷物もいうほど多くはない。
それに、人間観察は彼女の“副業”でもあるのだから。ただ、話しかけられれば嬉しそうにしゃべりだすだろう。]
(18) 2014/10/31(Fri) 23時半頃