[それから彼女の相談事が始まれば、大人しくその話が終わるのを待つ。
結論、そんなことかと思えば少し呆れたように口を開いた。]
転校…ね、いいんじゃないか?
自分のやりたいこと、専門的に学べる場があるのであれば、積極的に進んでいくべきだ。
俺だって同じ選択をしただろう。
[クリスの言う通り、自分だってもうすぐここを出ていくのだ。
そうなれば、学生と社会人と言う事で、いずれにせよ遠距離なことに変化はない。]
クリスがここに残っていようが、外に出ようが、ほとんど大差はないだろう。
卒業後、俺だって自分の研究を本格的に進めていく。
色恋に現を抜かす時間は本当は無いんだろうな。
[そう言って、少しだけ視線を下に向ける。
だが、ゆっくりとその視線をクリスに向ければ、もう一度微笑みかけた。]
そうだな。それでも…マメに連絡をくれると、喜ばしく思う。
クリスは本当に…可愛いやつだな。
(18) 2015/03/06(Fri) 01時半頃