―回想・5月6日午後1時頃、町役場前―
>>10
[青年の言葉に少し笑みになると首を横に振り「大したことはしてないわ」と答える。壁にはもたれず、青年の正面に立てば目に入る腕。]
腕は何てことないし、暴力を振られたとは思ってないから気にしないで。
貴方こそ、腕は大丈夫かしら?
そんな状態の時に騒ぎを起こして悪かったわね。
[「辛かったら、どうぞ座ってね」と壁に寄せられている腰かけるに丁度いい高さの大きめな木箱を示す。
冷静に現状を考えれば、暴れる町人がいればああいう対応になるのも理解できないわけではないのだ。しかし、だからといって今もさっきも自分を抑えることは出来なかったのだが。少し時間を置いて、自分を落ち着かせてから頭に巡っていた考えを吐き出す。]
…ミルフィちゃんを解放して。
『善意の情報により感染者として身柄拘束』とあるけれど、本当に彼女は感染者だったのかしら?
ここ3日間、町人の“投票”と言いながら処刑してきたのは貴方達が発表した人物よ…信じることが出来ない。
ねぇ、こんなこと考えたくないけれど…貴方達にとって邪魔な人物や無関係な人物を処刑していってるわけじゃないわよね?
(17) 2013/07/31(Wed) 20時頃