― 朝 ―
[今日の眠りは浅かった。だから、外の物音で目を覚ましてしまう。身体を起こして、額に手を当てて。……。もそもそと身支度をはじめた。
こんな朝に、物音がするんだ。きっと、きっと。そう言う事なんだろうと思う。誰かが。部屋の扉を、そっと開けた。隣の部屋が開いていたから驚いて、部屋を覗く。誰もいなくて、ほっと息を吐いた。じゃあどこに?他にも開いている扉はあった。(>>7)
覗く。覗いたら、…血の海と、]
ラルフ?
[佇んでいたのが見えたから。つい、名前を呼んで。
視線を下に降ろすと、白いシーツが見えた。それは赤い染みを作っていっている。]
……
[無言で、その場にしゃがみ込んで。シーツを捲った。
そこにあるのは見覚えのある顔だ。つい昨夜まで、話していた人だ。
マリオの時と同じだ。ただ投げ出された手は、昨日よりもずっと大きかった。それにふれても、暖かさも柔らかさも無い。柔らかさは元からなかったかもしれない。解らない。少しの間、そうして眺めて、…]
(17) 2018/07/31(Tue) 13時半頃