[ キィィィィ―――……ン !! 其れは、運命の紡がれる音か。 世界が歪み、嘆く声か。 はたまた誰かの悲痛な叫びか。 しかし其れを耳にしたところで、顔色ひとつ変えることなく。] 銀陽聖母《シルバーサンズ・マリア》。 どうしても、その子連れていくつもりかな。 ならば教師として、僕も、同行させてもらいたいんだけど。 どうだろう。[吐き出した紫煙が緩く流れる。 上るはずの煙は、下り、動かぬ少女の身体にまるで絡み付くように。]
(17) 2012/08/10(Fri) 01時頃