[やがて、時は来たれり。
奥の扉からふらりと現れた男に、少女はぎょっとしたようだ。>>#0
ましてや、その首が『どんぐりころころどんぐりこ』と言わんばかりに転がったのなら]
イヤァァァァァァァアアアアア!!!!
[ 少女は金切り声を上げて腰を抜かした。ペタンと尻餅をついたあとは陸に打ち上げられた魚のように、鎖で繋がれた手足をバタバタともたつかせて、再び部屋に戻ろうとする。
首の断面に鍵のようなナニカがあるなどとは露知らず。]
誰が殺した誰が殺した誰が殺した誰が殺した誰が殺した……ぁぁぁぁぁぁああああ…………
[ なによりも、死体を見ても悲鳴の一つも上げずに冷静にしている隣の女や、周りの男も恐ろしくて。彼らが何をしているかなど視界に入らない。ただただ、恐ろしい。
臆病な少女は、闇の中へ逃げ帰ろうとするだろう。
扉を固く閉ざしたのなら、中でさめざめと泣くつもり。]**
(17) 2016/02/23(Tue) 16時半頃