― 私室・早朝 ―
[寝台の奥に座り、彼に膝を貸して眠っていた。
ドールに打たれた部分が憐れで、眠ってしまう瞬間まで短い髪を頭ごと撫でていた手は、今は添えるだけ。
彼より先に目覚める事が出来たから、握ったままの手を引いて彼の甲に指に、大事そうに唇を落として愛でて。]
……キミが牢に落ちた時点で、
彼もドナルドも反乱分子としての、
――…呪縛を逃れてしまう
[例えひと時ですら。
部隊長殺害の計画を妨げる事に繋がる。
だから、何に変えても守らなければならぬ。
例え、自分がもう二度と――呼吸を出来なくなっても。
部隊長の選んだ人物>>#0の名前を聞き、歯を落とした副将の顔を脳裏に描く。
捕虜として捕らえられ、敵国の兵から苦しみを与えられれば、それは反逆心も抱き兼ねない。
意外に妥当な発想もできるのだな、と眠気を含んだ瞳を指で擦る**]
(16) 2014/01/31(Fri) 09時頃