[思い出したのは娘のようだとも囁かれていたメルヤの存在>>0:357
マダムからは名を。メアリーからは誕生日を与えられた彼女。
そんな彼女の心境>>0:358を男は知らぬからこそ、邪険にしてしまう。
だが、立つ瀬がないのはメルヤも同じだろう。
娘のように扱われていたのならば母のように思っていてもおかしくはないかもしれない。
いや、だからこそ、メルヤをメアリーの姉のようにして扱えないのだ。
姉妹のように、もう一人の姪のように扱ってしまうとそれこそ、姪を追い込んでしまう、そんな可能性と。
そして血が分かたれていないにもかかわらず、何かを得ることができるそんな妬ましさから、テディベアとは別に用意されたうさぎの人形は結局、渡されることなく、閉じた箱の中。
失われた記憶。重なる悲劇>>14
それを握る棚の中の写真の存在を男が知ることがあれば変わっていたかもしれないけれど]**
(16) 2016/07/29(Fri) 00時半頃