186 通い慣れた路、桜の下で君を想う


【人】 鳥使い フィリップ

── 屋上へ向かうちょっと前 ──

[中庭から校舎に入る時、2階の窓で頬杖をつく野球部のマドンナの姿が目に入る>>11
あそこは音楽室だっけ。]


  おーっす!タマー!!
  なにしてんのー?


[うかない表情の彼女に手を振り、また大声で呼びかける。
野球部のマネージャーだった真珠子は自分にとってはそこそこ近しい存在で、自分たちを支えてくれていたときとは少し違う、憂いを帯びたようなその目が少し気になった。

どこかの猫みたいなあだ名は俺が勝手につけたもの。
嫌がられても、遠慮なくそう呼んでいたっけ。*]

(16) 2016/03/11(Fri) 21時半頃

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