[ふと思惟に耽り、一瞬目を閉じていた藍里が次に目を開いた時だった]
…………え?
[トンネルを抜ければ雪国だった、というのは有名な小説の一文だが。
目を開けば先ほどと景色が変わっていた、という体験に藍里の思考は追いつかなかった。]
(あ。これ、夢でも見てるのかな。雛子ちゃんとお喋りしてたのに悪いことしたかしら。)
[疲れて眠ってしまったのだろう、と当然のように藍里は思った。
だが。住職姿の>>4の驚きの声。派手な格好をした女性のどこか浮き足たった声>>7
他にも驚愕の声があっただろうか。]
[車内をよくよく観察すれば淡い暖色の電灯が並び、腰掛けているのは青い天鵞絨張りの椅子。
何のドッキリだろうか、と藍里はあくまで不思議な現象を受け入れずに現実的に物事を考えてた。
普段乗っている筈が様変わりすれば車掌も変わるのか。]
(16) 2016/08/14(Sun) 10時半頃